節約&金融サイトを運営する人の日々の思い&苦悩ブログ

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高齢者の金銭事情って、実は深刻。年金も当てにならないなら働く?

老後の生活費用は20年で3,000万円以上必要だといわれています。もちろんこの金額はライフスタイルによって大きく変わってきて、まだ住宅ローンの返済が残っている人はもっと必要でしょうし、退職前に月収200万円もらっていて東京の高層ビルの賃貸マンションに住んでいるという人も、もっと必要なはずです。あくまでこつこつ生きたとしてこのくらい必要だという概算に過ぎず、ファイナンシャルプランナーによってはもっと高額を提示することがあります。とりあえず3,000万円は必要だろうという話です。

 

「3,000万円!?」と、心臓が跳ねた方はいらっしゃいませんか?

 

そうなのです。

老後にはこんなにお金が必要になり、しかも収入ががくんと減るという問題があります。体が元気であっても一定年齢を超えるとなかなかアルバイトの採用も難しくなります。士業資格や絵画、執筆などで稼げる人はいいのですが、資格や一芸を持っていても加齢に従って体調を崩しやすくなりますので、生涯現役というのも難しいことでしょう。

 

結論からいうと、老後の収入は主に年金に頼ることになります。もし国民年金保険料を満額納めていたとしても、国民年金は年額が平成28年4月から780,100円となっていますから、20年間同額でもらい続けたとしても3,000万円の半額ほどにしかなりません。夫婦合わせてやっと3,000万円といったところでしょうか。しかし多くの場合は、金額が改定されたり、途中で大きな出費があったりと、年金だけではどうしても生活をまかなうことができなくなります。もしできたとしたら、その方は素晴らしいやり繰り上手であることでしょう。

 

金融機関では、老後の資金として投資信託や預金でこつこつお金を増やしたり、守ったりということを勧めます。確かに普通に稼いでいるだけではなかなか老後資金は貯まりませんから、こつこつでも何らかの手段でお金を増やしていければそれに越したことはないでしょう。こういった老後資金は早めに準備することが重要です。

 

ですが、それでも生活が苦しいという人も日本にはたくさんいます。最近は100人に1人の老人は生活保護水準より下の生活をしていると盛んに取り上げられ、「下流老人」という言葉も耳にするようになりました。お金が必要でも預金がない。年金は少ない。ローンで借り入れるにしても返済に充てる資金もないのです。中にはお金に困り、高齢になってから風俗で働く人もいるとか。

 

金融機関ではお金の貸し付け以外にも生活に役立つサービスを扱っています。その一つがリバースモーゲージ。日本語では「逆抵当」という意味です。所持している不動産に抵当を設定してもらい、金融機関から生活費を融資してもらうというサービスです。

・こちらの記事はホームエクイティローンとリバースモーケージ2つのローンの違いを説明しています。

wakaru-cardloan.jp

東京の武蔵野市が魁ともいえる制度で、現在は社会福祉協議会でも行っています。このようにローンとは別の方法もありますので、老後のためにはお金を貯めるだけでなく知識を貯めておくことも重要ですよ。

 

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB1604X_Q3A820C1EB2000/
http://www.knsyk.jp/s/shiru/kashitsuke_fudousan.html