節約&金融サイトを運営する人の日々の思い&苦悩ブログ

金融サイトを運営するにあたり苦悩などをかいています。

本人確認の方法が変わる!電子サインや静脈確認が一般化したときの問題って?

各地で地震や台風、水害が相次いでいます。

 

水は機械の大敵ですし、雷は近くに落ちただけでシステムトラブルの原因になる恐ろしい存在です。地震や台風だと、金融機関は地域住民のお財布でもある場所ながら、行員が出勤できなくなってしまい、お財布の役目が果たせなくなってしまいます。行員だって人間ですから、近隣住民が「今日は電車が止まったんですって」「さっきの地震、酷かったわね。スーパーの棚が倒れていたわ」なんて騒いでいる時は簡単に出勤できるわけがありません。

 

ATMは一応システムで動いてはいるのですが、緊急時はやはり取引できなくなってしまい、最終的に人力に頼ることになります。金融機関の根幹たるシステムも同じです。東北の震災ではシステムがやはり停止し、行員が頑張って伝票を手作業で処理する金融機関もありました。

 

システムは次々進化して、最近は静脈認証や電子サインも登場しています。金融機関の諸手続きは本人確認や手続きを簡単にする方向で動いているようですね。確かにお客さんからすれば時間がかからないわけですから嬉しいでしょうし、金融機関の職員だって楽でとても有り難いです。

・こちらの記事では印鑑手続きが不要になると説明があります

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170124-00010001-chibatopi-l12

 

しかし震災を経験した行員はやはり「普段は楽だけど、システムダウンしたらどうするの?」「台風や地震で使えなくなったら、どうやって取引するのだろう?」と心配になるはずです。

 

震災の時にシステムがダウンして、最終的に原始的な方法で行員たちは頑張りました。結局、とても便利になっても大自然の力には敵わないものです。便利になったのは嬉しいけれど、いざという時に心配という意見はかなり多いのではないかと思います。しかもお金は生活に関わるものですから、いざという時に「システムダウンです」と言われて下ろせないと、それこそ死活問題ですよね。便利な方法と共に原始的な方法も残しておくべきではないでしょうか。

 

時代が変わっても、日本が地震大国である限り、シンプルな本人確認法や本人確認書類はなくならないかもしれないですね。これは何も預金のことだけでなく、カードローンについても同じことが言えるのではないかと思います。

wakaru-cardloan.jp

ネットで申し込みできてすぐに審査がなされるカードローンは、本人確認もデータとして送信できますが、今もって店舗側で本人確認書類を確認するという原始的な方法も併用されています。

 

世界で一番古い記録媒体は紙であると言われています。震災の時は便利なシステムが使えず、紙の伝票をどんどん引っ張り出して処理していました。ちなみにその時に行員たちの盟友となって仕事を助けたのは、便利な静脈認証でも最新のテクノロジーでもありませんでした。笑い話にもなりませんが……何と、そろばんでした。やはりテクノロジーが進歩しても基本的な方法は強いということです。

 

電子サインや静脈確認が一般化したとしても、やはり紙やそろばんがなくなるようなことはないでしょう。基本って、いざという時に強いですよ。皆さんだってスマートフォンのデータで本人確認ができたとしても、充電が切れてしまえば、最終的に免許証を取り出そうと考えませんか?